久津那さんが作る長茄子は「庄屋大長茄子」という品種で、果長35~40cm程度にもなる品質のよい「大長茄子」です。
何と言っても「甘い果肉」と「薄い皮」が特徴で、種が少なく生でも食べられます。
生で食べた時の食感は、まず「プチッ」と皮が弾け、柔らかい果肉の味が口一杯に広がります。
「茄子を育てることは、赤ん坊の体調に気を配ることと全く同じ。こまめに手をかけることが何よりも大切」と久津那さんは言います。
まずチェックするのは、花の状態で、茄子の花の「雌しべ」が弱っているときは、茎全体が弱っているサインなのだそうです。
そんな時はすぐに、液肥や肥料のバランスを調整し、様子を見るそうです。
また「プチッ」という食感を引き出す薄い皮は、風に弱く、茄子の葉が実にこすれるだけで傷が付いてしまいます。畑の周りには防風用に「ソルゴー」という背の高い植飼料作物を植え、茄子を風から守っています。
久津那さんお勧めの茄子の食べ方は、「素揚げ」。
茄子を好みの大きさに切って油で素揚げし、鰹節と醤油をかけていただきます。
茄子の風味をそのまま楽しめる食べ方です。