喜多郡内子町の立山地区で「菌床しいたけ」を生産する神山幹雄さんは、しいたけ生産に携わって20数年。月間約15,000パックを生産する、菌床しいたけ作りのスペシャリストです。
神山さんの「菌床しいたけ」の品質は、肉厚でジューシー。先日行われた「愛媛県しいたけ共進会」では、菌床しいたけの部で第2位を獲得する“ブランドしいたけ”になりました。
神山さんの作る“しいたけ”は「菌床しいたけ」。「原木栽培」と違い「オガクズ」を原料に作られたブロックに、しいたけの菌を5ヶ月繁殖させた「菌床」を使います。
天候に左右されず施設内で栽培できるため、安定した生産が出来るメリットがあります。しかし「しいたけ菌」と言うデリケートな生き物との格闘は続きます。
「まだまだ毎日が勉強」と語る神山さんが作るしいたけの美味しさの秘訣は、状態を見極める目と、長年培ってきた経験による温度と湿度の徹底管理。少しでも手を抜くと品質が下がってしまうそうです。夏は冷房、冬は暖房を使って年中一定の温度と湿度を保ち、雑菌から守ってやらなければなりません。
「おかげさまで年中無休です」と神山さん。
3年前からは、ご子息の隆之さんがUターンで「神山きのこ園」の後継者として父・幹雄さんの背中を追いかけ日々奮闘中。
「まだまだ半人前、これから辛い思いをしてこそ一人前(笑)」と幹雄さんはご子息の帰還に嬉しい反面厳しい言葉で返します。
「愛媛県しいたけ共進会」には隆之さんが出品したそうです。
「しいたけは作るだけでなく販路の拡大や出荷数の増量などを考えることも大事」。
一代でこの農園を築いてきた幹雄さんにとって、もっと多くの人に「神山しいたけ」を食べていただくことが今の夢です。いよっこらでは、年間を通して「神山しいたけ」をご購入できます。
これからも親子二人三脚で「神山しいたけ」づくりに取り組みます。