瀬戸内海が遠望でき山腹に、武田さんの畑があります。
武田さんはここで、お彼岸やお盆など仏事に供えられる「シキミ」を育てられています。
「シキミ」は、比較的暖かい地域に見られる広葉常緑樹ですが、標高の低い場所では良いものが取れません。
武田さんの畑は、伊予市の標高350mの高い土地にあり、程よい日光がシキミ畑を照らし、緑が美しい葉に育っています。2mくらいの高さで管理しています。若い枝を出荷用に切り採ります。
「シキミは、年一回の収穫が基本のため、広い囲場が必要なんですよ」と武田さん。
栽培面積は3ha。シキミ畑のながめは壮観です。
お供え用に使われるシキミは季節に関係なく年中使われるため、武田さんは切りたてのシキミを毎日出荷しています。
いよっこらにも毎日届けられ、お盆などの時期には多くのお客様にお買い求め頂いています。
「もともとは父親の畑」と話す武田さん。本格的にシキミの栽培を始めたのは去年からなのだそう。
数年前から兼業農家として栽培や採り方などを教わりながら修行し、昨年、当時努めていた会社を辞めて父の跡を継ぐことを決意しました。
シキミの栽培に専念し始めてからは、まだまだ日は浅いですが、お客様の為に熱心に日々の栽培に取り組まれています。
その他にも武田さんの畑では、キウイフルーツも栽培しています。きれいに剪定され、新芽が出てくるのを待つばかり。今年の収穫も期待出来そうです。